SRAM AXS App「拡張シフトモードの設定方法」
2022.02.27
拡張シフトモードの設定を行う前に
AXSアプリのダウンロードと自転車へのAXSコンポーネントの登録を行ってください。
拡張シフトモードの種類
■Sequentialシフトモード
シーケンシャルシフトモードは、ギア比に応じてフロントディレイラーが自動で動作することにより、操作を簡単にするシフトモードです。
左または右のシフターボタンのみを使用して、システムは前後のディレイラーのシフト動作を制御し、ギア比の変化をスムーズに保ち、ケイデンスを一定に保ちます。
シーケンシャルシフトモードにより、まるでフロントシングルコンポーネントを操作するようなシンプルなシフト体験を得られます。
■Compensatingシフトモード
コンペンセイティングシフトモードは、フロントディレイラーの変速を行った際に、リアディレイラーを1~2段変速させ、大きな変速比を補うことでギアチェンジを滑らかにするモードです。
フロントディレイラーを変速すると、ギアが急に重くなったり軽くなったりしますよね。リアの変速と異なりフロントの変速は歯数の差が大きいので、変速した瞬間に足に大きな負荷がかかります。
これを解消するために、フロントを重いギア→軽いギアに変速した場合、リアディレイラーが自動で1~2段重いギアにシフトすることで、ギア比の急激な変動を緩和します。
逆にフロントを軽いギア→重いギアに変速した場合、リアディレイラーが自動で1~2段軽いギアにシフトします。
シフトモードの設定方法
1_AXSモバイルアプリを開きます。 Bluetoothが有効になっていて、スマートフォンがセルラー回線またはWi-Fiネットワークに接続されていることを確認してください。
2_自転車を軽く揺らすか、コンポーネントのAXSボタンを押すとスリープモードが解除されます。AXSボタンは、すべてのAXSコンポーネントのAXSロゴの横にあります。
※AXSコンポーネントを起動するために必要なボタンアクションは、1回のプレスアンドリリースです。長押しはしないでください。AXSボタンを押した後、コンポーネントがシフトまたは作動しなくなった場合は、AXSコンポーネント同士を再ペアリングしてください。
3_[接続]を選択します。アプリが接続されるまで5~10秒待ちます。
4_[ドライブトレイン設定]を選択します。
5_[拡張モード]のトグルをオンにします。
6_使用するカセットのサイズを選択肢から選びます。カセットは、シーケンシャルシフトとコンペンセイティングシフトモードで使用する変速ポイントを決定します。
7_シーケンシャルシフトモードかコンペンセイティングを選択します。[More]を選択するとシフトモードの説明と自動で変速を行うタイミングを確認できます。
ドライブトレインの設定は、一度選択すると自動的に保存されます。
■マルチシフトモード
マルチシフトを設定すると、シフトボタンを長押しした際のリアディレイラーの動作段数を変更することが出来ます。基本的には無段階(押した時間だけ変速する)ですが、シフトアップ/シフトダウンをれぞれで長押しで変速する段数を1~3段で選択できます。
※ドライブトレインの設定を変更した後、コンポーネントが作動しなくなった場合は、コンポーネント間のペアリングが誤って切断されている可能性があります。このような場合は、ペアリングプロセスを再度行い、機能を再確立してください。
■拡張シフトモードのON/OFF
AXSモバイルアプリで拡張シフトモード(Sequentialモード/Compensatingモード)のどちらかを設定した後であれば、アプリを使用せずとも機能のON/OFFを切り替えることが出来ます。
シフトボタン裏側のAXSボタン、右シフター側を1クリックすれば拡張シフトモードがON。左シフター側を1クリックすれば拡張シフトモードがOFFとなり、マニュアルでのシフトへと切り替わります。